“かいたい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
拐帯63.2%
懐胎21.1%
戒体5.3%
拐帶5.3%
晦滞5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夫人の姉が第二夫人のような形で同棲どうせいし、彼の家政を見かたがた子供の世話をしていたが、それが最近少なからぬ金を拐帯かいたいして
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
彼もさすがに憂慮のていにて、今暫く発表を見合みあわしくれよ、今郷里の両親に御身おんみ懐胎かいたいの事を報ぜんには、両親とても直ちに結婚発表を迫らるべし、発表は容易なれども、自分の位地として
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
或時天台智者大師ちしゃだいしの本意を探り、円頓一実の戒体かいたいに就て、師の慈眼房と話をした。慈眼房は
法然行伝 (新字新仮名) / 中里介山(著)
鳴川留之丞はそれをうらんで、砧右三郎と鞍掛宇八郎が、役柄で預つてゐる藝州域の繪圖面を盜み出し、多年積んだ不義の富を拐帶かいたいして江戸の坩堝るつぼの中に深く隱れて了つたのです。
とはいえ働きかけることは畏ろしいことである。私はその中間でうろうろしていた。そしてうなされるような晦滞かいたいの感に責められていた。
愛と認識との出発 (新字新仮名) / 倉田百三(著)