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拐引
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かどわかし
ふりがな文庫
“
拐引
(
かどわかし
)” の例文
「もう面倒だから長い
台詞
(
せりふ
)
は云わねえ。てめえは備前屋のお絹という娘を殺したろう。物取りか、遺恨か、
拐引
(
かどわかし
)
か、それを云え」
半七捕物帳:29 熊の死骸
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
薬剤をもって子女を惑わしたという罪に問おうとすれば、娘も最初から共謀である。さりとて、財物を奪ったとか、
拐引
(
かどわかし
)
を働いたとかいうのでもない。
中国怪奇小説集:17 閲微草堂筆記(清)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
大菱屋から
拐引
(
かどわかし
)
を言い立てられたら、あるいは殿様の御身分にかかわるようなことが
出来
(
しゅったい
)
しないとも限らない。母子は何よりも先ずこれを恐れていた。
箕輪心中
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
ひとの娘を無得心に連れて来るというのは
拐引
(
かどわかし
)
同様の仕方であるから、内密にその仔細を明かしておとなしく連れてくるがよかろうと云う温和な意見もあった。
半七捕物帳:07 奥女中
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
並大抵のことじゃあ埓があかないから、きょうは芝居を休んで掛け合いに来たのだ。もうこうなりゃあ出るところへ出て、
拐引
(
かどわかし
)
の訴えをするから、そう思うがいい
半七捕物帳:54 唐人飴
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
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それだけに親たちも心配いたしまして、もしや
拐引
(
かどわかし
)
にでも逢ったのじゃあないかと申して居ります。
半七捕物帳:56 河豚太鼓
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
拐引
(
かどわかし
)
で訴えれば、一文もいらずに取り戻すことが出来るかも知れないが、そんなことに暇取っているうちに、お種さんのからだに何かの間違いがあっては取り返しが付かない。
半七捕物帳:60 青山の仇討
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
男のことですから、まさかに
拐引
(
かどわかし
)
に逢ったわけでもないだろうと思うんですが……。
半七捕物帳:43 柳原堤の女
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
「ひとの店の女を連れ出せば
拐引
(
かどわかし
)
だ。二本指でも何でも容赦が出来るものか。」
三浦老人昔話
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
抱えの遊女や芸妓を連れ出した場合、悪く間違えば
拐引
(
かどわかし
)
ということになる。かどわかしは重罪である。それが御用聞きに出逢ったのであるから、かれらが恐怖にとらわれたのも無理はなかった。
半七捕物帳:60 青山の仇討
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
“拐引”の意味
《名詞》
拐引(かいいん)
騙して連れ去ること。誘拐。
(出典:Wiktionary)
拐
常用漢字
中学
部首:⼿
8画
引
常用漢字
小2
部首:⼸
4画
“拐”で始まる語句
拐帯
拐
拐帯者
拐帶
拐杖
拐騙