“野鍛冶”の読み方と例文
読み方割合
のかじ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
次郎を連れて、野鍛冶のかじの家を出かけた時から、ひそかに、それと信じているところを、釘勘がずばりと言い当てたので、万太郎も驚きながら
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
百姓では食って行けない越後平野の百姓が、その鉄を鍛えあげている。野鍛冶のかじから発達した田舎の藁家わらやの庭でつくられる。
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)
この鞘は主に利根とね白沢しろさわ高平たかひらの産だといいます。ごく小型のものなどに特に愛すべき品があります。沼田では金物にも火箸ひばし灰均はいならしなどの野鍛冶のかじの技で野趣あるものを見かけます。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)