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鍛冶屋
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かぢや
ふりがな文庫
“
鍛冶屋
(
かぢや
)” の例文
玩弄屋
(
おもちやや
)
の隣に可愛い娘の居る砂糖屋、その向ふに松風亭といふ菓子屋、
鍛冶屋
(
かぢや
)
、酒屋、其前に新築の立派な郵便電信局……。
重右衛門の最後
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
「近頃、あの家の者か、出入の者で、鍵を
拵
(
こしら
)
へさせた者はないだらうか、山の手一圓の
鍛冶屋
(
かぢや
)
鑄掛屋
(
いかけや
)
を、ごく内證で調べて貰ひたいんだが——」
銭形平次捕物控:034 謎の鍵穴
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
それは二人の村の、
鍛冶屋
(
かぢや
)
の三男の
小平
(
こへい
)
さんでした。小平さんはその前の年の春頃、学校を卒業しました。
疣
(新字旧仮名)
/
新美南吉
(著)
土間
(
どま
)
はしめつて、
鍛冶屋
(
かぢや
)
が
驟雨
(
ゆふだち
)
、
豆府屋
(
とうふや
)
が
煤拂
(
すゝはき
)
をするやうな、
忙
(
せは
)
しく
暗
(
くら
)
く、
佗
(
わび
)
しいのも
少
(
すくな
)
くない。
飯坂ゆき
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
此樣
(
こん
)
な
孤島
(
はなれしま
)
に
鍛冶屋
(
かぢや
)
などのあらう
筈
(
はづ
)
はない、
一時
(
いちじ
)
は
心
(
こゝろ
)
の
迷
(
まよひ
)
かと
思
(
おも
)
つたが、
决
(
けつ
)
して
心
(
こゝろ
)
の
迷
(
まよひ
)
ではなく、
寂莫
(
じやくばく
)
たる
空
(
そら
)
にひゞひて、トン、カン、トン、カンと
物凄
(
ものすご
)
い
最早
(
もはや
)
疑
(
うたが
)
はれぬ。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
▼ もっと見る
「えゝ、
箆棒
(
べらぼう
)
、
一日
(
いちんち
)
の
手間
(
てま
)
鍛冶屋
(
かぢや
)
へ
打
(
ぶ
)
つ
込
(
こ
)
んちあなくつちやなんねえ」
彼
(
かれ
)
は
呟
(
つぶや
)
いた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
先日もお父さまが、あの
鍛冶屋
(
かぢや
)
の向うの杉山に行つて見られますと、意地のきたない田澤の主人が境界石を自家の所有の方に二間もずらしてゐたさうです。お父さまは
齒軋
(
はぎし
)
りして口惜しがられました。
業苦
(旧字旧仮名)
/
嘉村礒多
(著)
鍛冶屋
(
かぢや
)
の
小僧
(
こぞう
)
さん
歌時計:童謡集
(旧字旧仮名)
/
水谷まさる
(著)
鍛冶屋
(
かぢや
)
の男が重い
鉄槌
(
てつゝち
)
に力をこめて、カンカンと赤い火花を
通
(
とほり
)
に散らして
居
(
ゐ
)
ると、
其隣
(
そのとなり
)
には
建前
(
たてまへ
)
をしたばかりの屋根の上に大工が二三人
頻
(
しき
)
りに釘を
打附
(
うちつ
)
けて
居
(
ゐ
)
た。
父の墓
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
然
(
しか
)
るに
家業
(
かげふ
)
出精
(
しゆつせい
)
の
故
(
ゆゑ
)
を
以
(
もつ
)
て、これよりさき
特
(
とく
)
に
一個
(
いつこ
)
この
鍛冶屋
(
かぢや
)
を
賞
(
しやう
)
し
給
(
たま
)
ひしより、
昧爽
(
まいさう
)
に
於
(
お
)
ける
市街
(
しがい
)
の
現象
(
げんしやう
)
日
(
ひ
)
を
追
(
お
)
うて
趣
(
おもむき
)
を
變
(
へん
)
じ、
今日
(
けふ
)
此頃
(
このごろ
)
に
到
(
いた
)
りては、
鍛冶屋
(
かぢや
)
の
丁々
(
てう/\
)
は
謂
(
い
)
ふも
更
(
さら
)
なり
鉄槌の音
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
見ると、
鍛冶屋
(
かぢや
)
の物置からでも盜んで來たものだらう。これは手掛りになるまいな
銭形平次捕物控:031 濡れた千両箱
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
鍵を
預
(
あづか
)
つて
居
(
ゐ
)
る人は、前の街道を一二
町
(
ちやう
)
行つた
処
(
ところ
)
の、
鍛冶屋
(
かぢや
)
の隣の
饅頭屋
(
まんぢうや
)
であつた。場末の町によく見るやうな
家
(
いへ
)
の
構
(
つくり
)
で、せいろの
中
(
なか
)
の田舎
饅頭
(
まんぢう
)
からは湯気が立つて
居
(
ゐ
)
る。
父の墓
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
これより
旬日
(
じゆんじつ
)
の
前
(
まへ
)
までは、
前田
(
まへだ
)
加賀守
(
かがのかみ
)
治脩公
(
ちしうこう
)
、
毎朝
(
まいてう
)
缺
(
かゝ
)
すことなく
旭
(
あさひ
)
を
禮拜
(
らいはい
)
なし
給
(
たま
)
ふに、
唯
(
たゞ
)
見
(
み
)
る
寂寞
(
せきばく
)
たる
墓
(
はか
)
の
下
(
した
)
に、
金城
(
きんじやう
)
の
蒼生
(
たみ
)
皆
(
みな
)
眠
(
ねむ
)
りて、
彌望
(
びばう
)
、
極顧
(
きよくこ
)
、
活色
(
くわつしよく
)
なく、
眼
(
め
)
の
下
(
した
)
近
(
ちか
)
き
鍛冶屋
(
かぢや
)
にて
鉄槌の音
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
今
(
いま
)
も
鍛冶屋
(
かぢや
)
が
軒
(
のき
)
を
並
(
なら
)
べて、
其
(
そ
)
の
中
(
なか
)
に、
柳
(
やなぎ
)
とともに
目立
(
めだ
)
つのは
旅館
(
りよくわん
)
であります。
雪霊記事
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
“鍛冶屋”の解説
鍛冶屋(かじや、en: blacksmith)とは、一般的に鍛冶を行う店舗、もしくはその職人を指す。
(出典:Wikipedia)
鍛
常用漢字
中学
部首:⾦
17画
冶
常用漢字
中学
部首:⼎
7画
屋
常用漢字
小3
部首:⼫
9画
“鍛冶屋”で始まる語句
鍛冶屋派
鍛冶屋町
鍛冶屋郷
鍛冶屋前丁
鍛冶屋町筋
鍛冶屋富五郎