“寂莫”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
せきばく75.0%
ひっそり8.3%
しじま4.2%
じゃくばく4.2%
じゃくまく4.2%
じやくばく4.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“寂莫”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 芸術・美術 > 芸術史 美術史20.0%
文学 > フランス文学 > 小説 物語1.9%
芸術・美術 > スポーツ・体育 > 戸外レクリエーション1.5%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
いておいで、この中だ。」と低声こごえでいった滝太郎の声も、四辺あたり寂莫せきばくに包まれて、異様に聞える。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
雨は相変らずショボショボと降り、風は雑草を揺がして泣くように吹く、人里離れし山巓さんてん寂莫せきばくはまた格別である。
本州横断 癇癪徒歩旅行 (新字新仮名) / 押川春浪(著)
鼠も寂莫ひっそりと音をひそめた。……
国貞えがく (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
すぐに降りやんだものですから、可塩梅いいあんばいだ、と然う云つてね、また、お前さん、すた/\駆出して行きなすつたよ。……へい、えゝ、お一人。——他にや其の時お友達は誰も居ずさ。——変に陰気で不気味な晩でございました。ちやうど来なすつた時、目白の九つを聞きましたが、いつもの八つごろほど寂莫ひっそりして、びゆう/\風ばかりさ、おかみさん。
夜釣 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
酷薄の、これな寂莫しじまにほとぶなり……
山羊の歌 (新字旧仮名) / 中原中也(著)
止むを得ず雨をついて、寂莫じゃくばくたる長堤をようやく城内までこぎつけ、藤堂采女とうどううねめ玉置小平太たまおきこへいたなど云う
枯尾花 (新字新仮名) / 関根黙庵(著)
雪の上は灰色に凍って、見渡すかぎり、寂莫じゃくまくとしている。
北の冬 (新字新仮名) / 小川未明(著)
此樣こん孤島はなれしま鍛冶屋かぢやなどのあらうはづはない、一時いちじこゝろまよひかとおもつたが、けつしてこゝろまよひではなく、寂莫じやくばくたるそらにひゞひて、トン、カン、トン、カンと物凄ものすご最早もはやうたがはれぬ。