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『北の冬』
ふりがな文庫
『
北の冬
(
きたのふゆ
)
』
私が六ツか七ツの頃であった。 外の雪は止んだと見えて、四境が静かであった——炬燵に当っていて、母からいろんな怖しい話を聞いた。その中にはこんな話もあったのである。 毎晩のように隣の大貫村に日が暮ると赤提燈が三つ歩いて来る。赤い提燈は世間に幾 …
著者
小川未明
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「新小説」1908(明治41)年10月号
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約11分(500文字/分)
朗読目安時間
約18分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
降
(
ふっ
)
端
(
はずれ
)
明
(
あく
)
穿
(
はい
)
何
(
どう
)
勝
(
が
)
戦
(
ふる
)
隔
(
へだたり
)
云
(
いっ
)
傷
(
いたま
)
爺
(
じじ
)
種々
(
いろん
)
寂莫
(
じゃくまく
)
極
(
ご
)
何
(
な
)
母
(
っか
)
自
(
おのず
)
勿論
(
むろん
)
吃
(
どもり
)
固
(
かたま
)
家
(
や
)
彼
(
あ
)
後
(
うしろ
)
抜
(
ぬか
)
斯様
(
こんな
)
未
(
いまだ
)
横
(
よこたわ
)
聞
(
きか
)
起
(
おこ
)
間
(
けん
)
隔
(
へだて
)
一目
(
いちもく
)
偶然
(
ふと
)
凍
(
こご
)
垂
(
たれ
)
奇蹟
(
ミラクル
)
尚
(
な
)
己
(
おれ
)
帯
(
お
)
彼方
(
あちら
)
折々
(
おりおり
)
拭
(
ぬぐ
)
歩
(
あゆ
)
殆
(
ほと
)
澄
(
すま
)
燈火
(
あかり
)
爺
(
じじい
)
痩
(
やせ
)
眩
(
くら
)
纏
(
まとま
)
見付
(
みつけ
)
起上
(
たちあが
)
蹲踞
(
うずくま
)
透
(
すか
)
頭髪
(
かみのけ
)
鶏
(
にわとり
)
黒光
(
くろびかり
)
一望
(
いちぼう
)
一筋
(
ひとすじ
)
丁
(
ちょう
)
不意
(
ふい
)
両脚
(
りょうあし
)
丸
(
まる
)
互
(
たがい
)
人魂
(
ひとだま
)
何
(
ど
)
何処
(
どこ
)
俯向
(
うつむ
)
儘
(
まま
)
光景
(
ありさま
)
其処
(
そこ
)
其等
(
それら
)
円
(
まる
)
凝
(
こ
)
処々
(
ところどころ
)
合羽
(
かっぱ
)
吊下
(
ぶらさが
)
吹雪
(
ふぶき
)
周囲
(
まわり
)
啼
(
な
)
四境
(
あたり
)
四辺
(
あたり
)
壁板
(
したみ
)
大様
(
おおよう
)
大貫
(
おおぬき
)
奈落
(
ならく
)
室
(
へや
)
小舎
(
こや
)
尚更
(
なおさら
)
幼児
(
おさなご
)
幽
(
かす
)
彼
(
か
)
後
(
あと
)
愈々
(
いよいよ
)
抜足
(
ぬきあし
)
掩被
(
おっかぶさ
)
放
(
はな
)
明日
(
あす
)
昨夜
(
ゆうべ
)
晩方
(
ばんがた
)