“黒光”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くろびか60.0%
くろびかり40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのくるこう自分じぶんはたけへいっていものできをました。すると、いかにも元気げんきよくきとして、いろ黒光くろびかりをはなっていました。
自分で困った百姓 (新字新仮名) / 小川未明(著)
と、また煙の中から、黒光くろびかりのするものがとんできた。鋼鉄の腕だった。鋼鉄の足だった。それから鋼鉄の胴中どうなかだった。それらのものは、ひきつづいて、ぽんぽん放りだされた。
超人間X号 (新字新仮名) / 海野十三(著)
脊にしている柱にかかった六角時計が、ガタン、ガタンとやっている。すすけた神棚には大黒様がある。古い私の家は何処を見ても黒光くろびかりのする気持がした。
北の冬 (新字新仮名) / 小川未明(著)
てらてらに黒光くろびかりした商人宿あきんどやど上框あがりがまちに腰をおろすと、綿入の袖無を着た松助まつすけの名工柿右衛門にそっくりのお爺さんが律義に這い出してきて、三十郎の顔をひと目見ると
生霊 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)