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黒光
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くろびかり
ふりがな文庫
“
黒光
(
くろびかり
)” の例文
脊にしている柱にかかった六角時計が、ガタン、ガタンとやっている。
煤
(
すす
)
けた神棚には大黒様がある。古い私の家は何処を見ても
黒光
(
くろびかり
)
のする気持がした。
北の冬
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
てらてらに
黒光
(
くろびかり
)
した
商人宿
(
あきんどやど
)
の
上框
(
あがりがまち
)
に腰をおろすと、綿入の袖無を着た
松助
(
まつすけ
)
の名工柿右衛門にそっくりのお爺さんが律義に這い出してきて、三十郎の顔をひと目見ると
生霊
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
そこにある一連の格子が黒いというのは、
固
(
もと
)
より塗ったものでもなければ、用材の関係でもない。年を経たその住いと共に
黒光
(
くろびかり
)
を生じたので、古い方の感じが主になっているものと思う。
古句を観る
(新字新仮名)
/
柴田宵曲
(著)
馬来
(
マレイ
)
人やヒンヅ人が
黒光
(
くろびかり
)
のする
体
(
からだ
)
に
黄巾赤帽
(
くわうきんせきばう
)
を
戴
(
いたゞ
)
き、赤味の勝つた
腰巻
(
サロン
)
を
纒
(
まと
)
つて居る
風采
(
ふうさい
)
は、
極𤍠
(
ごくねつ
)
の気候と、朱の色をした土と、常に新緑と
嫩紅
(
どんこう
)
とを絶たない𤍠帯植物とに調和して
中中
(
なかなか
)
悪くない。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
黒
常用漢字
小2
部首:⿊
11画
光
常用漢字
小2
部首:⼉
6画
“黒”で始まる語句
黒
黒子
黒繻子
黒人
黒煙
黒白
黒雲
黒檀
黒髪
黒奴