“四境”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あたり80.0%
しきょう20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
白く谷川がさらさらとながれている。その辺は一面に小石や、砂利で、森然しんとして山に生い茂った木立が四境あたりを深くとざしている。
捕われ人 (新字新仮名) / 小川未明(著)
外の雪は止んだと見えて、四境あたりが静かであった——炬燵こたつに当っていて、母からいろんな怖しい話を聞いた。その中にはこんな話もあったのである。
北の冬 (新字新仮名) / 小川未明(著)
かくの如く長崎の港門は、むしろ外舶に対して狭窄きょうさくとなりたるにかかわらず、我が辺海の波濤は、頻年ひんねん何となく咆哮ほうこうして、我が四境しきょうの内にとどろけり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)