“咆哮”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほうこう96.1%
はうかう1.3%
ほうかう1.3%
ほえたけ1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし喧騒、咆哮ほうこうは、よく反響する絶壁に当って、何倍にもされながら、たかまりひろがり、眩惑げんわく的な狂気にまでふくれあがった。
と重右衛門は烈しく咆哮はうかうした。
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
丁度ちやうど此時このとき一度いちど逃去にげさつたる猛獸まうじうは、ふたゝ其處此處そここゝ森林もりからあらはれてたが、つる/\と空中くうちうに、のぼつて吾等われら姿すがたて、一種いつしゆ異樣ゐやう咆哮ほうかうした。つひに、吾等われら五人ごにん安全あんぜんに、輕氣球けいきゝゆうたつした。
実に凄まじい怒りの声を発して咆哮ほえたけったが、第二発目に聞える銃声と共に一躍り躍り揚って大山の頽れる様に其の所へ死んで仕舞った、誰が虎を射殺して呉れたのだろう。
幽霊塔 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)