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四境
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あたり
ふりがな文庫
“
四境
(
あたり
)” の例文
白く谷川がさらさらと
流
(
ながれ
)
ている。その辺は一面に小石や、砂利で、
森然
(
しん
)
として山に生い茂った木立が
四境
(
あたり
)
を深く
鎖
(
とざ
)
している。
捕われ人
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
外の雪は止んだと見えて、
四境
(
あたり
)
が静かであった——
炬燵
(
こたつ
)
に当っていて、母からいろんな怖しい話を聞いた。その中にはこんな話もあったのである。
北の冬
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
暫
(
しば
)
らくすると人足が
杜絶
(
とだ
)
えて
四境
(
あたり
)
が静かになったかと思うと、直ぐ戸に近く
草鞋
(
わらじ
)
の音がして、歌をうたって行く。
不思議な鳥
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
私は気味が悪かったが、眼を
閉
(
ふさ
)
いで口の中で
一
(
いち
)
ッ、
二
(
に
)
ッとかけ声を出して、
自
(
みず
)
から勇気をはげまして駆け出した。私の下駄の力の入った踏み音のみが、
四境
(
あたり
)
の寂しさを破って響いた。
黄色い晩
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“四境”の意味
《名詞》
四境(しきょう)
四方の国境。
(出典:Wiktionary)
四
常用漢字
小1
部首:⼞
5画
境
常用漢字
小5
部首:⼟
14画
“四”で始まる語句
四辺
四方
四
四邊
四方山
四肢
四阿
四谷
四人
四角