捕われ人とらわれびと
山奥である。右にも左にも山が聳えている。谷底に三人の異様な風をした男が一人の男を連て来て、両手を縛って、荒莚の上に坐らせて殺そうとしている。三人の悪者の眼球は光っていた。莚の上に坐らせられた男は汚れた破れた着物を着て顔には髭が延びて頭髪の長 …
作品に特徴的な語句
湿しめっ しばら こご たい ちっ やぶれ せい 地面じびた よじのぼ たび おか きら さか 土竈どがま 峻嶺しゅんれい 斯様こんな 一所ひとところ かたわら 利刃はがね まか 寂然ひっそり 山谷さんこく 彼方あちら にく 折々おりおり あゆ くみ ながれ とも さかん もや 瞭然はっきり 羅紗ラシャ 茫然ぼんやり 見詰みつめ 蹲踞うずくま 追立おったて つれ くさり つら 面構つらがまえ 頭髪かみのけ しきり うち 何処どこ わず 其処そこ 其等それら 刃金はがね 刎返はねかえ 周囲まわり 四境あたり 四辺あたり 家根やね 容子ようす 宿やど 小舎こや 小言こごと けわ いただき 引摺ひきず 彷彿ほうふつ 後方うしろ せわ 悪者わるもの なさけ 手頸てくび 折角せっかく かつ たす 晩方ばんがた あかつき はて 棚曳たなび 森然しん 此処ここ 此所ここ 此方こちら 深山みやま 渓風たにかぜ したた 漸次ぜんじ 火手ひのて けむり 獰悪どうあく 生胆いきぎも 病葉わくらば 直様すぐさま 真実ほんとう じっ