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『捕われ人』
ふりがな文庫
『
捕われ人
(
とらわれびと
)
』
山奥である。右にも左にも山が聳えている。谷底に三人の異様な風をした男が一人の男を連て来て、両手を縛って、荒莚の上に坐らせて殺そうとしている。三人の悪者の眼球は光っていた。莚の上に坐らせられた男は汚れた破れた着物を着て顔には髭が延びて頭髪の長 …
著者
小川未明
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「文章世界」1908(明治41)年11月号
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約9分(500文字/分)
朗読目安時間
約15分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
湿
(
しめっ
)
縛
(
しばら
)
凝
(
こご
)
焚
(
たい
)
散
(
ちっ
)
破
(
やぶれ
)
丈
(
せい
)
何
(
な
)
地面
(
じびた
)
攀
(
よじのぼ
)
毎
(
たび
)
置
(
おか
)
閃
(
きら
)
険
(
さか
)
一所
(
ひとところ
)
土竈
(
どがま
)
峻嶺
(
しゅんれい
)
斯様
(
こんな
)
磨
(
す
)
傍
(
かたわら
)
利刃
(
はがね
)
委
(
まか
)
山谷
(
さんこく
)
彼方
(
あちら
)
悪
(
にく
)
折々
(
おりおり
)
未
(
ま
)
歩
(
あゆ
)
汲
(
くみ
)
流
(
ながれ
)
点
(
とも
)
熾
(
さかん
)
燃
(
もや
)
眸
(
め
)
瞭然
(
はっきり
)
磨
(
と
)
羅紗
(
ラシャ
)
而
(
そ
)
茫然
(
ぼんやり
)
見詰
(
みつめ
)
蹲踞
(
うずくま
)
追立
(
おったて
)
連
(
つれ
)
鎖
(
くさり
)
面
(
つら
)
面構
(
つらがまえ
)
頭髪
(
かみのけ
)
頻
(
しきり
)
中
(
うち
)
何
(
ど
)
何処
(
どこ
)
僅
(
わず
)
其処
(
そこ
)
其等
(
それら
)
刃金
(
はがね
)
刎返
(
はねかえ
)
周囲
(
まわり
)
四境
(
あたり
)
四辺
(
あたり
)
家根
(
やね
)
容
(
い
)
容子
(
ようす
)
宿
(
やど
)
寂然
(
ひっそり
)
小舎
(
こや
)
小言
(
こごと
)
嶮
(
けわ
)
巓
(
いただき
)
引摺
(
ひきず
)
彷彿
(
ほうふつ
)
後方
(
うしろ
)
忙
(
せわ
)
悪者
(
わるもの
)
情
(
なさけ
)
手頸
(
てくび
)
折角
(
せっかく
)
担
(
かつ
)
掻
(
か
)
援
(
たす
)
晩方
(
ばんがた
)
暁
(
あかつき
)
果
(
はて
)
棚曳
(
たなび
)
森然
(
しん
)
此処
(
ここ
)
此所
(
ここ
)
此方
(
こちら
)
深山
(
みやま
)
渓風
(
たにかぜ
)
滴
(
したた
)
漸次
(
ぜんじ
)
火手
(
ひのて
)
烟
(
けむり
)
焚
(
た
)
獰悪
(
どうあく
)
生胆
(
いきぎも
)
病葉
(
わくらば
)
直様
(
すぐさま
)
真実
(
ほんとう
)
眤
(
じっ
)