“利刃”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
りじん85.7%
はがね14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「汝、わが年の老いたるを笑うといえども、手の中の刃は、いまだ年をとらぬ。わが利刃りじんを試みてから広言を吐け」
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あごのあたりに利刃りじんがひらめく時分にはごりごり、ごりごりと霜柱しもばしらを踏みつけるような怪しい声が出た。しかも本人は日本一の手腕を有する親方をもって自任している。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
冬の霜よりしんしん浸みる 利刃はがねに凝った月の影 さわれや手頸てくびが落ちそうに 色もなけれや味もなく……
捕われ人 (新字新仮名) / 小川未明(著)