“利腕”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ききうで74.3%
きゝうで25.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と飛んで出た御家人崩れの勘弁勘次、苦もなく利腕ききうで取ってむんずと伏せる。味噌松は赤ん坊のような泣声を揚げた。彦兵衛は起き上って
その右の手には、早くも匕首あいくちが光っていた。が、与四郎は、軽捷な忠直卿にわけもなく利腕ききうでを取られて、そこに捻じ伏せられてしまった。
忠直卿行状記 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
この様子を見るとツカ/\と出て来まして、正孝の胸倉を取ってる舁夫の利腕きゝうでを押えました、舁夫は痛いから手を放すと
彼はうまく備へてやれば彼女を打ち倒すことも出來たのであるが、打たうとはしなかつた——たゞ取組むばかりであつた。結局彼は彼女の利腕きゝうでをとつてしまつた。