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利腕
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きゝうで
ふりがな文庫
“
利腕
(
きゝうで
)” の例文
この様子を見るとツカ/\と出て来まして、正孝の胸倉を取ってる舁夫の
利腕
(
きゝうで
)
を押えました、舁夫は痛いから手を放すと
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
彼は
巧
(
うま
)
く備へてやれば彼女を打ち倒すことも出來たのであるが、打たうとはしなかつた——たゞ取組むばかりであつた。結局彼は彼女の
利腕
(
きゝうで
)
をとつてしまつた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
と云いさま、障子を
蹴破
(
けやぶ
)
って、今しも夫人の胸元を刺そうとしている則重の
利腕
(
きゝうで
)
をむずと捕えた。
武州公秘話:01 武州公秘話
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
羽織
(
はお
)
つた女の
單衣
(
ひとへ
)
をかなぐり捨てると、平次は曲者の
利腕
(
きゝうで
)
を取つて、縁側にねぢ伏せたのです。
銭形平次捕物控:090 禁制の賦
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
掃部は
倒
(
たふ
)
れながら下より
横
(
よこ
)
に
拂
(
はら
)
ふにさしつたりと
飛違
(
とびちが
)
ひ掃部の
利腕
(
きゝうで
)
切落
(
きりおと
)
し二の太刀を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
お
高
(
たか
)
が
胸先
(
むなさき
)
くつろげんとする
此時
(
このとき
)
はやし
間一髮
(
かんいつぱつ
)
、まち
給
(
たま
)
へとばかり
後
(
うしろ
)
の
藪垣
(
やぶがき
)
まろび
出
(
い
)
でゝ
利腕
(
きゝうで
)
しつかと
取
(
と
)
る
男
(
をとこ
)
誰
(
た
)
れぞ
放
(
はな
)
して
死
(
し
)
なしてと
脆弱
(
かよわ
)
き
身
(
み
)
にも
一心
(
いつしん
)
に
振切
(
ふりき
)
らんとするをいつかな
放
(
はな
)
さず
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
樺茶色
(
かばちゃいろ
)
の無地の頭巾を
眉深
(
まぶか
)
に
被
(
かぶ
)
って面部を隠し、和田原八十兵衞の
利腕
(
きゝうで
)
を
後
(
うしろ
)
からむずと押え、片手に秋田穗庵が鉈のような
恰好
(
かっこう
)
で真赤に錆びたる刀を振り上げた右の手を押えながら
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
何思いけん
不図
(
ふと
)
起き上りまして、又打ち
来
(
きた
)
る
利腕
(
きゝうで
)
をピタリと押え付け
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
また山之助の
突掛
(
つきか
)
ける所を
引外
(
ひっぱず
)
して
釣瓶形
(
つるべがた
)
の煙草盆を投付け、続いて湯呑茶碗を
打付
(
ぶッつ
)
け小さい土瓶を取って投げる所を、
横合
(
よこあい
)
からお繼が、親の敵覚悟をしろと突掛けるのを身を
転
(
かわ
)
して
利腕
(
きゝうで
)
を打つと
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
利
常用漢字
小4
部首:⼑
7画
腕
常用漢字
中学
部首:⾁
12画
“利腕”で始まる語句
利腕捉