“しきょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
詩経50.0%
示教21.4%
四境7.1%
市況7.1%
詩興7.1%
鷙強7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
歌にていはば万葉調、俳句にていはば曠野あらの調、詩にていはば『詩経しきょう』とか何とかいふ、ごく古き調の上において始めてしか申すべきにやと存候。
人々に答ふ (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
が、過去の示教しきょうに満足し得ず、更に奥へ奥へと智識の渇望をいやせんとする好学の士も、また決してすくなくない。われ等は神命によりて、それ等を指導せんとするものである。
かくの如く長崎の港門は、むしろ外舶に対して狭窄きょうさくとなりたるにかかわらず、我が辺海の波濤は、頻年ひんねん何となく咆哮ほうこうして、我が四境しきょうの内にとどろけり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
「ええ、後場ごば市況しきょうでございます。新鐘しんかね……」と、細い数字が高らかに読みあげられていった。それはラジオの経済市況にほかならなかった。
人造人間事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
私はこんな大和路の古い街にも住む按摩あんまが、奇妙にも懐かしく詩興しきょうを深く感じた、そこで、早々そうそう二階へ呼上よびあげたられは盲人めくら老按摩あんまであった。
菜の花物語 (新字新仮名) / 児玉花外(著)
のう熟〻つらつら考うるに、今や外交日に開け、おもて相親睦あいしんぼくするの状態なりといえども、腹中ふくちゅう各〻おのおの針をたくわえ、優勝劣敗、弱肉強食、日々に鷙強しきょうの欲をたくましうし、しきりに東洋を蚕食さんしょくするのちょうあり、しかして
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)