“後場”の読み方と例文
読み方割合
ごば100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ええ、後場ごば市況しきょうでございます。新鐘しんかね……」と、細い数字が高らかに読みあげられていった。それはラジオの経済市況にほかならなかった。
人造人間事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「……買え買え。きょうの後場ごばはもっと下るかも知れないが構わずに買え……外電のキューバ島の空前の大豊作は嘘だ……」
鉄鎚 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
秋の蜻蛉とんぼが盛んに町の空を飛んだ。塩瀬の店では一日の玉高ぎょくだかの計算を終った。後場ごばうにけた。幹部を始め、その他の店員はいずれも帰りを急ぎつつあった。
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)