“各〻”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おのおの53.5%
めいめい44.2%
てんでん2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
九郎右衛門の居間たるや、四方厚い石壁で、各〻おのおのの四隅に戸口はあったが、石壁の色と紛らわしく、発見することは不可能であった。
名人地獄 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
各〻めいめいのまえに行儀よくならべた配膳も、思い思いなところへ運び、大きな鍋のかかっている炉を中心にかたまり合っているのだった。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そのうちにセラの壮士坊主共は各〻てんでんに刀または大きな鍵をひっさげてラサ府に侵入して来たところが、パルポ商人の家はいずれも戸が締め切ってあるので戸を叩き破って屋内に侵入し
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)