“一望”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いちぼう57.1%
ひとめ42.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その橋の上流は藪につづいた外は、一望いちぼうの白い石ばかりの川原と土手との続きであった。かれら姉弟は橋の袂にぼんやりちつくしていた。
童話 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
そう言えば、栗の木の幹を利用して電話が設けてあり、此の草原からは湾内も大空も一望いちぼうの中にあった。草いきれの中を、私はその男に近づいた。
桜島 (新字新仮名) / 梅崎春生(著)
「ご尤もじゃ。御当家はお庭も広し、品川の海も一望ひとめ。近火のせつは、各〻を庭へ集める御規則ゆえ、火事でもあれば、庭を、御案内いたそうものを……」
べんがら炬燵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
京洛中は、ここから一望ひとめだった。膝を抱いている身のそばには、土筆つくしがあたまをそろえていた。
宮本武蔵:03 水の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)