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一望
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いちぼう
ふりがな文庫
“
一望
(
いちぼう
)” の例文
その橋の上流は藪につづいた外は、
一望
(
いちぼう
)
の白い石ばかりの川原と土手との続きであった。かれら姉弟は橋の袂にぼんやり
佇
(
た
)
ちつくしていた。
童話
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
そう言えば、栗の木の幹を利用して電話が設けてあり、此の草原からは湾内も大空も
一望
(
いちぼう
)
の中にあった。草いきれの中を、私はその男に近づいた。
桜島
(新字新仮名)
/
梅崎春生
(著)
その夜は珍らしく雪が晴れて、雲間から淋しい冬の月が洩れている……
一望
(
いちぼう
)
漠々
(
ばくばく
)
たる広野の積雪は、寒い冴えた月の光りを
帯
(
お
)
んで薄青く輝いていた。
北の冬
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
人間の歴史はあらゆる能力の活動を含んでいるのだから政治に軍事に宗教に経済に各方面にわたって
一望
(
いちぼう
)
したらどういう
頼母
(
たのも
)
しい
回顧
(
かいこ
)
が出来ないとも限るまいが、とくに余に密接の関係ある部門
『東洋美術図譜』
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
“一望”の意味
《名詞》
広い範囲を一目で見渡すこと。
(出典:Wiktionary)
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
望
常用漢字
小4
部首:⽉
11画
“一望”で始まる語句
一望寥闊
一望開豁
一望際涯
一望月光裡
一望而知爲君子