“せきばく”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:セキバク
語句割合
寂寞86.7%
寂莫10.0%
寂漠2.9%
寂㝠0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
吾人かつて各地に遊びその封建城下なるものを見るに、寂寞せきばくたる空壕くうごう、破屋、秋草茫々ぼうぼうのうちにおのずから過去社会の遺形を残せり。
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
その白さは、唯の白さでなく、寂莫せきばくとした底の知れないような白さだった。見ているうちに、全身ふるえて来るような白さだった。
千曲川のスケッチ (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
まるで歌壇は寂漠せきばくたるもので、ことに後堀河院は二十三で崩御、次の四条天皇は十二で崩御というふうに、歴代お若かったのであるから
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)
「絶望と悲哀と寂㝠せきばくとに堪へ得られるやうなまことなる生活を送れ」
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)