“じゃくまく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
寂寞96.8%
寂莫3.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と藜(あかざ)の杖を曳きながら幡随院へやって来ると、良石和尚は浅葱木綿(あさぎもめん)の衣を着(ちゃく)し、寂寞(じゃくまく)として坐布団の上に坐っている所へ勇齋入(い)り来(き)たり
古き空、古き銀杏、古き伽藍(がらん)と古き墳墓が寂寞(じゃくまく)として存在する間に、美くしい若い女が立っている。非常な対照である。
趣味の遺伝 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
雪の上は灰色に凍って、見渡すかぎり、寂莫(じゃくまく)としている。その時私の母は四十幾つであった。脊の低い痩(やせ)た人柄であった。私は未(いまだ)に当時のあたりの傷(いたま)しい景色が身に浸みていて忘れられない。
北の冬 (新字新仮名) / 小川未明(著)