“さびしさ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:サビシサ
語句割合
寂寥57.1%
寂寞28.6%
静寂7.1%
靜寂7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
終日懊悩おうのう。夕方庭をぶら/\歩いた後、今にも降り出しそうな空の下に縁台えんだいに腰かけて、庭一ぱいに寂寥さびしさく月見草の冷たい黄色の花をやゝ久しく見入った。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
……次第に家ごとゆするほどになりましたのに、何という寂寞さびしさだか、あの、ひっそりと障子の鳴る音。カタカタカタ、白い魔が忍んで来る、雪入道が透見すきみする。
雪霊続記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
頼母が網行燈をひっさげて、座敷牢から立去った後は、闇と静寂さびしさばかりが座敷牢を包み、人気は全く絶えてしまった。
仇討姉妹笠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
靜寂さびしさきよごと
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)