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寂寞
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さびしさ
ふりがな文庫
“
寂寞
(
さびしさ
)” の例文
不思議な
寂寞
(
さびしさ
)
は蛙の鳴く谷底の方から
匍
(
は
)
い上って来た。恐しく成って、逃げるように高瀬は妻子の方へ引返して行った。
岩石の間
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
……次第に家ごと
揺
(
ゆす
)
るほどになりましたのに、何という
寂寞
(
さびしさ
)
だか、あの、ひっそりと障子の鳴る音。カタカタカタ、白い魔が忍んで来る、雪入道が
透見
(
すきみ
)
する。
雪霊続記
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
さつと
言
(
い
)
ふ
吹雪
(
ふゞき
)
であります。さつと
吹
(
ふ
)
くあとを、ぐわうーと
鳴
(
な
)
る。……
次第
(
しだい
)
に
家
(
いへ
)
ごと
搖
(
ゆす
)
るほどに
成
(
な
)
りましたのに、
何
(
なん
)
と
言
(
い
)
ふ
寂寞
(
さびしさ
)
だか、あの、ひつそりと
障子
(
しやうじ
)
の
鳴
(
な
)
る
音
(
おと
)
。
雪霊続記
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
寂寞
(
さびしさ
)
の裾こそよけれ
藤村詩抄:島崎藤村自選
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
寂
常用漢字
中学
部首:⼧
11画
寞
漢検1級
部首:⼧
13画
“寂寞”で始まる語句
寂寞閑
寂寞幽僻
寂寞道人肩柳