“しづけさ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
静寂80.0%
靜寂20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
葉かげの水面みのも銀色ぎんいろ静寂しづけさる。
東京景物詩及其他 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
淡い夜霧が田畑の上に動くともなく流れて、月光つきかげが柔かに湿うるほうてゐる。夏もまだ深からぬ夜の甘さが、草木の魂をとろかして、天地あめつちは限りなき静寂しづけさの夢をめた。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
顏を洗ふべく、靜かに井戸にちかづいた自分は、敢て喧ましき吊車の音に、この曉方の神々しい靜寂しづけさを破る必要がなかつた。
葬列 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)