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しづけさ
ふりがな文庫
“
静寂
(
しづけさ
)” の例文
旧字:
靜寂
顔を洗ふべく、静かに井戸に
近
(
ちかづ
)
いた自分は、敢て
喧
(
かし
)
ましき吊車の音に、この
暁方
(
あかつきがた
)
の神々しい
静寂
(
しづけさ
)
を破る必要がなかつた。
葬列
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
この
静寂
(
しづけさ
)
とこの
果敢
(
はかな
)
さの疾く来れかし。
偏奇館吟草
(新字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
葉かげの
水面
(
みのも
)
は
銀色
(
ぎんいろ
)
の
静寂
(
しづけさ
)
を
織
(
お
)
る。
東京景物詩及其他
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
淡い夜霧が田畑の上に動くともなく流れて、
月光
(
つきかげ
)
が柔かに
湿
(
うるほ
)
うてゐる。夏もまだ深からぬ夜の甘さが、草木の魂を
蕩
(
とろ
)
かして、
天地
(
あめつち
)
は限りなき
静寂
(
しづけさ
)
の夢を
罩
(
こ
)
めた。
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
各々の疲れた
頭脳
(
あたま
)
は、今までの華やかな明るい室の中の
態
(
さま
)
と、この夜の村の
静寂
(
しづけさ
)
の間の関係を、一寸心に見出しかねる…………と、眼の前に加留多の札がチラつく。
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
▼ もっと見る
何処までも恁うして歩く! 此美しい夢の様な
語
(
ことば
)
は華かな加留多の後の、疲れて
※乎
(
ぼうつ
)
として、淡い
月光
(
つきかげ
)
と柔かな
靄
(
もや
)
に包まれて、底もなき甘い夜の
静寂
(
しづけさ
)
の中に
蕩
(
とろ
)
けさうになつた静子の心をして
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
静
常用漢字
小4
部首:⾭
14画
寂
常用漢字
中学
部首:⼧
11画
“静寂”で始まる語句
静寂間
静寂不動
静寂主義者