寂莫ひっそり)” の例文
変に陰気で不気味な晩でございました。ちやうど来なすつた時、目白の九つを聞きましたが、いつもの八つごろほど寂莫ひっそりして、びゆう/\風ばかりさ、おかみさん。
夜釣 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
鼠も寂莫ひっそりと音をひそめた。……
国貞えがく (新字新仮名) / 泉鏡花(著)