『夜釣（よづり）』

これは、大工、大勝のおかみさんから聞いた話である。 牛込築土前の、此の大勝棟梁のうちへ出入りをする、一寸使へる、岩次と云つて、女房持、小児の二人あるのが居た。飲む、買ふ、摶つ、道楽は少もないが、たゞ性来の釣好きであつた。 またそれだけに釣が …

著者	泉鏡花
ジャンル	文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出	「新小説」春陽堂、1911（明治44）年
文字種別	新字旧仮名
読書目安時間	約6分（500文字/分）
朗読目安時間	約10分（300文字/分）

作品に特徴的な語句

交際（つれあい） 父（おとっ） 私（わたい） 瞰（みまわ） 引（ひか） 許（とこ） 浸（にじ） 少（すこし） 通（とおり） 一條（ひとすじ） 暮（くれ） 穿（ほ） 然（そ） 此（これ） 灯（ともしび） 不可（いけな） 素人（しろと） 摶（ぶ） 暖（あたたか） 恁（こ） 暴（あら） 引（ひき） 什（ど） 然（さ） 寂莫（ひっそり） 鬢櫛（びんくし） 遁（に） 鈎（はり） 熟（じっ） 頻（しきり） 黄楊（つげ） 石塔（せきとう） 颯（さっ） 糸捌（いとさば） 茶飯（ちゃめし） 蓋（ふた） 蚯蚓（みみず） 鰻（うなぎ） 框（かまち） 賺（すか） 踏脱（ふみぬ） 魚尺（うおしゃく） 退（の） 逆上（のぼ） 開（あ） 阪（さか） 陰気（いんき） 霜月（しもつき） 小児（こども） 一所（いっしょ） 何（ど） 何処（どこ） 傍（そば） 充満（いっぱい） 其処（そこ） 刎（は） 半纏（はんてん） 可厭（いや） 大勝（だいかつ） 大降（おおぶ） 婦（おんな） 家（うち） 癖（くせ） 小腕（こがいな） 岩次（いわじ） 帯（おび） 廂合（ひあわい） 引占（ひきし） 急（せ） 悪汗（わるあせ） 昨夜（ゆうべ） 晃々（きらきら） 一寸（ちょっと） 烏（からす） 畝（うね）

題名が同じ作品

夜釣 （旧字旧仮名）／ 泉鏡花 （著）