“悪汗”のいろいろな読み方と例文
旧字:惡汗
読み方割合
わるあせ80.0%
おかん20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
霜月しもつきの末頃である。一晩、陽気違ひの生暖い風が吹いて、むつと雲が蒸して、火鉢のそばだと半纏はんてんは脱ぎたいまでに、悪汗わるあせにじむやうな、其暮方だつた。
夜釣 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
ビッショリと背すじを濡らす悪汗わるあせをぬぐいながら、さすがの顎十郎も顔色をかえて
顎十郎捕物帳:10 野伏大名 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
あらけなくかきあくれば、綾子は顔をあかめつつ、悪汗おかん津々しんしん腋下えきかきて、あれよあれよともだえたまう。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)