“津々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しんしん88.9%
しとど5.6%
しん/\5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それだけでも、「冥路の国セル・ミク・シュア」は興味津々しんしんたるものなのに、一度折竹の口開かんか、そういう驚異さえも吹けば飛ぶ塵のように感じられる。
人外魔境:08 遊魂境 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
微紅ほのあかめたるまぶた耀かがやきて、いつか宿せるあかつきはなびらに露の津々しとどなる。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
いずれも市井しせいの特色を描出えがきいだして興趣津々しん/\たるが中に鍬形蕙斎くわがたけいさいが祭礼の図に、若衆わかいしゅ大勢たいぜい夕立にあいて花車だしを路頭に捨て見物の男女もろともに狼狽疾走するさまを描きたるもの
夕立 (新字新仮名) / 永井荷風(著)