“鍬形蕙斎”の読み方と例文
読み方割合
くわがたけいさい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
浮世絵は寛政かんせい文化ぶんかの盛時を過ぎ、文政ぶんせいりて改元の翌年春章しゅんしょうの後継者たる勝川春英かつかわしゅんえいを失ひ、続いて漫画略筆の名手鍬形蕙斎くわがたけいさい(文政七年歿)をかしめ
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
鍬形蕙斎くわがたけいさい上田公長うえだこうちょうの略画の版本など吾々は児供の玩弄がんろう品と思っていたくらいであるに、ここの趣向が面白い、ここがうまいなどとしきりと面白がっていた、ある時などは
竹乃里人 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
たまたままんじつなぎとかともえとかの幾何学的模様があるけれどそれらは皆支那から来たのである。近頃鍬形蕙斎くわがたけいさいの略画を見るにその幾何学的の直線を利用した者がいくらもある。
病牀六尺 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)