“引占”の読み方と例文
読み方割合
ひきし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、くちうちでいふとすぐいた。下駄げたどろおびにべつたりとついたのもかまはないで、きあげて、引占ひきしめると、かたところへかじりついた。
迷子 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
おび引占ひきしめて夫の……といふき心で、昨夜待ち明した寝みだれ髪を、黄楊つげ鬢櫛びんくしで掻き上げながら、その大勝だいかつのうちはもとより、慌だしく、方々心当りを探し廻つた。
夜釣 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)