“什”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じゅう38.5%
23.1%
じふ15.4%
じう7.7%
たお7.7%
7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
不倫と申すこと、要は蕪村一人のじゅうを盛唐幾多の作家と比擬ひぎすること、及び晩唐の方にはかへつて比擬すべき作家あらむと思ひ、云々。
人々に答ふ (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
笑顏ゑがほして、いそ/\して、やさしくつた。——なにうしても、「かへつた。」とはせるやうにしていたのである。
夜釣 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
致しませうと吉六息切いきせき立戻たちもどり一じふを小夜衣へ話せば小夜衣仰天ぎやうてんの伯父さんの惡巧わるだくみ大事の/\若旦那を愛想盡あいそづかしをさせるとは思へば/\うらめしと齒噛はがみ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
今や国家実に多事、内治に外交に、英雄の大手腕を要するもの、じうひやくにして足らず。しかも出処進退その機宜一髪を誤らば、かの薄志弱行の徒と、その軌を一にし、その笑ひを後世にのこさんのみ。
誰が罪 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
源は前後あとさきの考があるじゃなし、不平と怨恨うらみとですこし目もくらんで、有合う天秤棒てんびんぼうを振上げたからたまりません——お隅はそこへたおれました。
藁草履 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
パーク旅館の給仕と称する男から電話がかかった事から、見知らぬ男のために手足を縛られ、その上、猿轡まではめられて、五階の一室に監禁されたまでの一始終を語った。
P丘の殺人事件 (新字新仮名) / 松本泰(著)