“息切”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いきぎ41.7%
いき16.7%
いきぎれ16.7%
いきせき8.3%
いききれ8.3%
いきゞ8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、息切いきぎれのするまぶたさつと、めたちからはひつて、鸚鵡あうむむねしたとおもふ、くちばしもがいてけて、カツキとんだ小指こゆび一節ひとふし
印度更紗 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
平岡の家の前へ来た時は、曇った頭を厚くおおう髪の根元が息切いきれていた。代助は家にる前にず帽子を脱いだ。格子こうしには締りがしてあった。
それから (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ひやを一口という息切いきぎれのするむすめが、とても不可いけません、すまないこッてすがせめてお一人だけならばと、はりも意気地もなく母親の帯につかまって、別際わかれぎわ忍泣しのびなきに泣いたのを
葛飾砂子 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
致しませうと吉六息切いきせき立戻たちもどり一じふを小夜衣へ話せば小夜衣仰天ぎやうてんの伯父さんの惡巧わるだくみ大事の/\若旦那を愛想盡あいそづかしをさせるとは思へば/\うらめしと齒噛はがみ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
先年私し江戸へ飛脚ひきやくに赴きし時こう宿じゆくより連歸り其後私し儀は梅と夫婦ふうふに成叔母を養ひ置しと申立んとせしが是迄これまでつかれ息切いききれ強く云兼るに付此後はせん其方より申上げ呉よと言ければ其時おせんは首を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
が、青年わかもの息切いきゞれのするこゑで、ものいふのをけ。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)