“いきせき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
息急80.0%
息切20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
腹の上に鐘や太鼓を抱えたまま息急いきせき切って馳け込んで来ると、いま秋森家の前を通りかかったところが、恐ろしい殺人事件が起きあがっていた事、死人の側には三人の男がついていたが
石塀幽霊 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
ん其の上にて如何樣いかやうとも御存分に遊ばされておそからずと取りなす處へ立花左仲息急いきせきと歸り來れば如何に左仲手係てがかりなりとも知れたるかと尋ぬるに左仲答へてん候ふ私し三河町へ參り見候處彼等兩人申す如く惣右衞門は全くの病氣にて又せがれの重五郎も御代官のとも
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
致しませうと吉六息切いきせき立戻たちもどり一じふを小夜衣へ話せば小夜衣仰天ぎやうてんの伯父さんの惡巧わるだくみ大事の/\若旦那を愛想盡あいそづかしをさせるとは思へば/\うらめしと齒噛はがみ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
滅多めつた打無念々々と跡退あとじさり既に斯よと見えける處へ惣内は息切いきせきと引返し來りあらそふ聲を聞やいなヤア叔父樣をぢさんか惣内か此奴はお里を追駈おつかけ盜賊たうぞくなるぞとよばはるに惣内心得脇差わきざし
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)