“いきせ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
息急40.0%
息喘30.0%
息促10.0%
息堰10.0%
息忙10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、私は息急いきせき切って、病気で来ることのできなかった今日までの事情を、まずびました。
墓が呼んでいる (新字新仮名) / 橘外男(著)
そこみン息喘いきせきながら其周圍そのしうゐあつまつてて、『だが、だれつたの?』と各自てんできました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
この間は貫一は如何いかにこの探偵一件を処置せんかと工夫してゐたり。やや有りて婢の息促いきせ還来かへりきにける気勢けはひせしが、やがて妻の出でて例の声を振ひぬ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
そのうちに蔵元屋の番頭や若い者らしく、身軽に扮装いでたった男が四、五人、息堰いきせき切って駈付けて来た。ソレ莚よ、棺桶よ、荷い棒よと騒ぎ始めた。
修験者の足の早い事にはさすがの武兵衛も汗を流して息忙いきせき走らなければならなかった。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)