“じう”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ジウ
語句割合
35.3%
慈雨17.6%
11.8%
11.8%
5.9%
5.9%
滋雨5.9%
5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
軍曹殿ぐんそうどの軍曹殿ぐんそうどのはやはやく、じうはやく‥‥」と、中根なかねきし近寄ちかよらうとしてあせりながらさけんだ。じうはまだ頭上づじやうにまつげられてゐた。
一兵卒と銃 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
博士が燻製にあこがれること、実に、旱天かんてん慈雨じうを待つの想いであった。秘書は、びっくりして、引込ひっこんだ。
或る物は手にてただちにぎりしなるべく、或る物にはつかくくり付けしならん。使用しようの目的は樹木じゆもくたたり、木材を扣き割り、木質ぼくしつけづり取り、じうたふし、てききづつくる等に在りしと思はる。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
屋敷やしき兩方りやうはうまたがつてるといふがらではない。あせだらけの浴衣掛ゆかたがけである。が、實際じつさい此時このとき、四十一番地ばんちじうし、角力すまふ土俵どへうきづいたので、四十番地ばんちをもりてたのだ。大分だいぶ茶番氣ちやばんげがさしてた。
今や国家実に多事、内治に外交に、英雄の大手腕を要するもの、じうひやくにして足らず。しかも出処進退その機宜一髪を誤らば、かの薄志弱行の徒と、その軌を一にし、その笑ひを後世にのこさんのみ。
誰が罪 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
其所そこは幕府の家來が槍だとか、劍だとか、じうだとか、鐵砲だとかを稽古するところで、私の親父は其の鎗術の世話心得せわこゝろえといふ役に就いて居た。
兵馬倥偬の人 (旧字旧仮名) / 塚原渋柿園塚原蓼洲(著)
空高く、陽は滋雨じうのごとく暖かだ。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
この町の大通りである賑やかな一本みちを行つて又帰つて来るとき、Fは持つて来た小さいおじうに鯛のきりみや牡蠣を買つた。
東北の家 (新字旧仮名) / 片山広子(著)