“什物”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じゅうもつ90.0%
じふもつ10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
寺の什物じゅうもついっさいを船にのせて運ぶ途中、あやまって半鐘を淵の底に沈めたので、そのところを鐘ヶ淵と呼ぶというのである。
鐘ヶ淵 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
黒谷くろだにとか金閣寺きんかくじとかいう所へ行くと、案内の小僧さんが建築の各部分の什物じゅうもつの品々の来歴などを一々説明してくれる。
案内者 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
... 時正に申なり。蓮生山熊谷寺れんしやうざんゆうこくじいたり、什物じふもつを看むことを乞ふ不許ゆるさず。碑図末に附す。此日炎暑昨日より甚し。行程九里きよ。」吹上堤を過ぐのしもに、「吹上堤一に熊谷堤ともいふ」と註してある。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)