“不許”の読み方と例文
読み方割合
ゆるさず100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
... 時正に申なり。蓮生山熊谷寺れんしやうざんゆうこくじいたり、什物じふもつを看むことを乞ふ不許ゆるさず。碑図末に附す。此日炎暑昨日より甚し。行程九里きよ。」吹上堤を過ぐのしもに、「吹上堤一に熊谷堤ともいふ」と註してある。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
呼坂よびざかを経るに人家街衢をなす。撫院河内屋藤右衛門といふものの家に小休す。薬舗なり。蔵書数千巻を曝す。主人他に行故をもつてけみすることを不許ゆるさず。呼坂はけだし昔にいふところの海老坂なり。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)