“小腕”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こがいな50.0%
こうで28.6%
こかいな14.3%
こがひな7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
突然いきなり爺様じいさんの背中へつかまると、手水鉢のわきに、南天の実の撓々たわたわと、霜に伏さった冷い緋鹿子ひがのこ真白まっしろ小腕こがいなで、どんつくの肩をたたくじゃないか。
南地心中 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
承まはりしに馬喰町人殺は別人べつじんなる由全く彦兵衞の所業しよげふに非ず然るを家主八右衞門熟々よく/\たゞしも仕つらず御所刑と致候段殘念ざんねんぞんじ小腕こうでながらも敵討を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
そのさきは水にくぐって、亀の子は、ばくりと紐をむ、ト袖口を軽くたもとを絞った、小腕こかいな白く雪を伸べた。が、重量おもみがかかるか、引く手にかすかに脈を打つ。
南地心中 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
くわツと逆上のぼせて、小腕こがひなひきずり退けると、みづねて、ばちや/\とつた。
夜釣 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)