小腕こうで)” の例文
承まはりしに馬喰町人殺は別人べつじんなる由全く彦兵衞の所業しよげふに非ず然るを家主八右衞門熟々よく/\たゞしも仕つらず御所刑と致候段殘念ざんねんぞんじ小腕こうでながらも敵討を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
このたびのは、一昨日をとゝひあさからかゝつた仕事しごとで、ハヤそのなかばいた。たけ間半けんはん小口こぐちじやくまはり四角しかくくすのき眞二まつぷたつにらうとするので、與吉よきちは十七の小腕こうでだけれども、このわざにはけてた。
三尺角 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
十七の小腕こうでを以て、我に尋常の勝負を望むとは殊勝しゅしょうに似て小癪こしゃくである。
このたびのは、一昨日おとといの朝からかかった仕事で、ハヤそのなかばを挽いた。たけけんはん小口こぐちじゃくまわり四角なくすのき真二まっぷたつに割ろうとするので、与吉は十七の小腕こうでだけれども、このわざにはけて居た。
三尺角 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)