“寂々寥々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せきせきりょうりょう85.7%
じゃくじゃくりょうりょう14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もなく家財は残らず売払うりはろうて諸道具もなければ金もなし、赤貧せきひん洗うがごとくにして、他人の来て訪問おとずれて呉れる者もなし、寂々寥々せきせきりょうりょう
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
第二に、寂々寥々せきせきりょうりょうたる場所に多き事情あり。第三に、死人ありし家、久しく人の住まざりし家、神社仏閣、墓畔ぼはん柳陰りゅういんのごとき場所に多き事情あり。
迷信と宗教 (新字新仮名) / 井上円了(著)
たたく者は幾人と数えるほどで寂々寥々じゃくじゃくりょうりょうたるものであったさればこそ小鳥道楽などにふけっているひまがあったのであるただし春琴が生田流の琴においても三絃においても当時大阪第一流の名手であったことは決して彼女の自負のみにあらず公平な者はみな認めていた春琴の傲慢ごうまん
春琴抄 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)