“せきせきりょうりょう”の漢字の書き方と例文
語句割合
寂々寥々100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ぶんぶんという鳴弓の声、戞々かつかつという羽子はごの音。これがいわゆる「春の声」であったが、十年以来の春のちまた寂々寥々せきせきりょうりょう。往来で迂濶うかつに紙鳶などを揚げていると、巡査が来てすぐに叱られる。
思い出草 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
いわんや婦人にいたっては寂々寥々せきせきりょうりょうたるものであった。
令嬢エミーラの日記 (新字新仮名) / 橘外男(著)
ぶんぶんという鳴弓の声、かっかっという羽子はごの音。これがいわゆる「春の声」であったが、十年以来の春の巷は寂々寥々せきせきりょうりょう。往来で迂闊うかつに紙鳶などを揚げていると、巡査が来てすぐに叱られる。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)