トップ
>
寂々寥々
>
せきせきりょうりょう
ふりがな文庫
“
寂々寥々
(
せきせきりょうりょう
)” の例文
間
(
ま
)
もなく家財は残らず
売払
(
うりはろ
)
うて諸道具もなければ金もなし、
赤貧
(
せきひん
)
洗うが
如
(
ごと
)
くにして、他人の来て
訪問
(
おとずれ
)
て呉れる者もなし、
寂々寥々
(
せきせきりょうりょう
)
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
第二に、
寂々寥々
(
せきせきりょうりょう
)
たる場所に多き事情あり。第三に、死人ありし家、久しく人の住まざりし家、神社仏閣、
墓畔
(
ぼはん
)
、
柳陰
(
りゅういん
)
のごとき場所に多き事情あり。
迷信と宗教
(新字新仮名)
/
井上円了
(著)
右を見ても左を見ても、人かげがない、
寂々寥々
(
せきせきりょうりょう
)
、まれに飛びすぐるは、名もなき小鳥だけである。
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
ぶんぶんという鳴弓の声、
戞々
(
かつかつ
)
という
羽子
(
はご
)
の音。これがいわゆる「春の声」であったが、十年以来の春の
巷
(
ちまた
)
は
寂々寥々
(
せきせきりょうりょう
)
。往来で
迂濶
(
うかつ
)
に紙鳶などを揚げていると、巡査が来てすぐに叱られる。
思い出草
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
いわんや婦人にいたっては
寂々寥々
(
せきせきりょうりょう
)
たるものであった。
令嬢エミーラの日記
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
▼ もっと見る
ぶんぶんという鳴弓の声、かっかっという
羽子
(
はご
)
の音。これがいわゆる「春の声」であったが、十年以来の春の巷は
寂々寥々
(
せきせきりょうりょう
)
。往来で
迂闊
(
うかつ
)
に紙鳶などを揚げていると、巡査が来てすぐに叱られる。
綺堂むかし語り
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
寂
常用漢字
中学
部首:⼧
11画
々
3画
寥
漢検1級
部首:⼧
14画
々
3画
“寂々”で始まる語句
寂々
寂々寞々