“楼婢”のいろいろな読み方と例文
旧字:樓婢
読み方割合
おんな33.3%
じょちゅう33.3%
ろうひ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかるに今の人は日本の料理屋へ行くと楼婢おんなに三十銭も五十銭もはずむ癖に西洋料理屋へ往って給仕人に十銭銀貨の一つも遣らないような人さえ折々まだあるようです。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
あなたこちらですと楼婢じょちゅうに案内されて二階へあがれば、なるほど、三時は今途中で聞いたのに、来会者は僅々きん/\三四十人に過ぎない。
油地獄 (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)
楼婢ろうひを介して車をたのんだが、深更しんこう仮托かまけて応じてくれ無い、止むを得ず雨をついて、寂莫じゃくばくたる長堤をようやく城内までこぎつけ、藤堂采女とうどううねめ玉置小平太たまおきこへいたなど云う、藩政時分の家老屋敷の並んでいる
枯尾花 (新字新仮名) / 関根黙庵(著)