知多半島の東浦から西浦に越えて行く路は、今までにないほどの興味を私に誘つた。『知多半島ツて、こんなところかなア、こんなに面白い地形とは思はなかつた』私はかう独語した。 私は東浦の河和から車で越した。低山性の複雑した丘陵が、時には東を開き、南 …
著者 | 田山録弥 |
著者 | 田山花袋 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 日記 書簡 紀行 |
初出 | 「電気と文芸 第二巻第三号」電気文芸社、1921(大正10)年3月1日 |
文字種別 | 新字旧仮名 |
読書目安時間 | 約4分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約7分(300文字/分) |