『天狗岩の殺人魔（てんぐいわのさつじんま）』

「伯父さん大変だ、凄い記事ですぜ」 扉を蹴放すような勢でとび込んで来た祐吉は、新聞を片手に振廻しながら、 「殺人鬼権六！当地へ潜入せり、銀行家宮橋多平氏脅迫さる、脅迫状には五千円を要求しあり、当地住民は恐怖動揺を来し、警察当局もまた非常警戒 …

著者	山本周五郎
初出	「少年少女譚海」1938（昭和13）年春の増刊号
文字種別	新字新仮名
読書目安時間	約18分（500文字/分）
朗読目安時間	約30分（300文字/分）

作品に特徴的な語句

些（ちょ） 儂（おい） 拘（こだ） 方言（なまり） 好（すき） 記事（ニュース） 否（い） 恟（ぎょっ） 扱（あしら） 矢張（やっぱ） 宜（い） 平常（へいぜい） 彼処（あそこ） 或（あるい） 打（うち） 曝（ば） 有難（ありがと） 確（しっか） 羞（はずか） 言（こと） 凄（すさま） 叱（し） 否（いや） 娯（たのし） 定（きま） 宜（よ） 幸福（しあわせ） 彼処（あすこ） 彼奴（きゃつ） 徒（いたずら） 思出（おもいだ） 慥（たしか） 斯（こ） 毎（いつ） 灯（あかり） 疾（はや） 解決（とけ） 許（ばか） 走書（はしりが） 踵（きびす） 逆（さから） 餌（え） 馳（か） 上衣（うわぎ） 乍（なが） 乗出（のりだ） 了（しま） 云（い） 云放（いいはな） 付合（つきあ） 仰有（おっしゃ） 伯父（おじ） 何処（どこ） 使古（つかいふる） 儂（わし） 兎（と） 其（その） 凡（およ） 刺殺（さしころ） 勢（いきおい） 卓子（テーブル） 却（かえ） 厩（うまや） 取出（とりだ） 受継（うけつ） 吃驚（びっくり） 呉（く） 呎（フィート） 呻（うめ） 唯（ただ） 啜（すす） 嘶（いなな） 四辺（あたり） 執（と） 失（う） 如何（いか） 小刀（ナイフ） 尚（なお） 居（お） 屍体（したい） 巨（おお） 年齢（とし） 引出（ひきだ） 忿然（ふんぜん） 態（てい） 或種（あるしゅ） 扉（ドア） 投出（なげだ） 折取（おりと） 抛放（ほうりぱな） 抱起（だきおこ） 押明（おしあ） 抽出（ひきだし） 拳銃（ピストル） 拵（こしら） 持上（もちあが） 振廻（ふりまわ） 是（これ） 暫（しばら） 曳出（ひきだ）