“四匝”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あたり50.0%
しさふ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
眞上の空をつんざいて、落ちて四匝あたりの山を動かし、反つて數知れぬ人の頭を低れさせて、響の濤の澎湃と、東に溢れ西に漲り、甍を壓し、樹々を震わせ…………………………弱り弱つた名殘の音が
漂泊 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
大風むろ四匝しさふせる石壁を透徹して雷吼らいこうす、駭魄がいはくして耳目きはめて鋭敏となり、昨夜御殿場旅館階上の月をおもひ起し、一人ひそかに戸を排して出で、火孔に吹き飛ばされぬ用心して
霧の不二、月の不二 (新字旧仮名) / 小島烏水(著)