“紆”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うね40.0%
くね40.0%
めぐ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あゝ、大分だいぶおそうござります。さあ、おしなさりまし。御存ごぞんじの、あのあか大蜈蚣おほむかでうねつた、さがふぢそろひの軒提灯のきぢやうちん御覽ごらうじながら、徐々そろ/\かへりなさいませんか。
月夜車 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
こうして歩いて行くうちに、遥か彼方に橋だの、教会だの、曲りくねった河だののある小さな田舎町が見え出した。
白樺の葉は落ちて白い木肌のみ冷めたい高原の中を、朽葉を踏み、めぐるやうに彷徨ふ人影が見えた。
(新字旧仮名) / 坂口安吾(著)