“青羅”の読み方と例文
読み方割合
せいら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すると彼方の堤の上に、青羅せいら傘蓋さんがいをかざし、星の如き群将に守られていた呉侯孫権が曹操を認めると、馬をとばして馳けてきた。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
もうひとりの獄卒は処刑用の大きな“鬼頭刀きとうとう”をささげている。すこし離れて、の長い青羅せいらの傘を、べつな獄卒が、かっぷくのいい堂々たる男の上にしかけて行く。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
中にも白旄黄鉞はくぼうこうえつ燦々さんさんたる親衛兵にかこまれている白馬金鞍の大将こそ、すなわち曹操その人であろう、青羅せいら傘蓋さんがいは珠玉のかんむりのうえに高々と揺らいで、威風天地の色を奪うばかりだった。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)